平久保崎灯台|石垣島最北端の絶景と恋する灯台ガイド

2026/5/8

石垣島を北へ北へと車を走らせていくと、やがてサトウキビ畑と牧草地が広がる静かな風景に変わり、黒毛和牛がのんびりと草を食む光景が目に入ってきます。そしてその最果てに、青い海と青い空の中に白く輝く一本の灯台が現れる——それが平久保崎灯台(ひらくぼざきとうだい)です。

石垣島の最北端に位置するこの灯台は、右手に太平洋、左手に東シナ海という唯一無二のパノラマ絶景で知られ、「恋する灯台」として全国のロマンチストたちからも注目を集めています。川平湾のような賑わいはありませんが、「ここまで来てよかった」と感じさせる、島の最果てならではの感動がある場所です。

平久保崎灯台とは?石垣島最北端の絶景スポット

平久保崎は、石垣島の北東部から細長く突き出た平久保半島の最先端にある岬です。灯台が立つ丘の上からは、水平線が丸く見えるほど視界が開けており、サンゴ礁の海がコバルトブルーからエメラルドグリーンへとグラデーションを描く光景が広がります。晴れた日には、遠く多良間島を見渡すこともできます。

観光地としてのメジャーさでは川平湾や白保に譲るものの、旅行者の口コミでは「石垣島で一番感動した場所」「また絶対来たい」という声が絶えない、知る人ぞ知る絶景スポットです。

「シーサーのしっぽ」と呼ばれる平久保半島の先端

石垣島を上空から眺めると、島全体がシーサー(沖縄の守り神)が伏せた姿に見えると言われています。本島の主要部がシーサーの体をなし、北東方向に細長く伸びる平久保半島がシーサーのしっぽのように見えることから、この半島は地元で「シーサーのしっぽ」と呼ばれています。平久保崎灯台はまさにその「しっぽの先端」に位置しており、石垣島の最北端を示す場所でもあります。

平久保半島の大部分は西表石垣国立公園に指定されており、開発が制限されているため、手付かずの自然環境が保全されています。半島を北上する道中に広がる牧草地や、右手と左手で異なる色合いを見せる海の景色は、それ自体が旅の醍醐味です。

基本情報

項目 内容
正式名称 平久保埼灯台(ひらくぼさきとうだい)
住所 〒907-0331 沖縄県石垣市平久保234-50
入場料 無料
営業時間 24時間(夜間も入場可)
駐車場 無料(約8〜10台収容)
トイレ あり(多目的トイレ完備)
自動販売機 あり(飲み物のみ)
売店・飲食店 なし(車で約4分の場所にカフェあり)
所要時間の目安 約15〜30分
新石垣空港から 車で約40〜50分
石垣市街地から 車で約60〜80分

平久保崎は岬の性質上、常に風が強い場所です。帽子や荷物が吹き飛ばされないよう要注意。特に展望台の上や遊歩道では突風が吹くことがあります。また、周辺にコンビニや食堂はありません。飲み物と軽食は必ず事前に準備してから向かいましょう。

平久保崎灯台の4大見どころ

「最北端というだけで、他に何があるの?」と思う方もいるかもしれません。しかし平久保崎は、最北端という立地だからこそ生まれる、複数の特別な体験が重なる場所です。4つの見どころを順番にご紹介します。

①右に太平洋・左に東シナ海の360度パノラマ

平久保崎灯台の最大の魅力は、その圧倒的な眺望です。駐車場から遊歩道を歩いて丘を上がり、灯台のある先端に立つと、360度を海に囲まれたパノラマが目の前に広がります。右手(東側)には太平洋、左手(西側)には東シナ海——二つの海を同時に眺められる場所は、石垣島の中でもここだけです。

灯台の前から眼下を覗けば、コバルトブルーの外洋からエメラルドグリーンのリーフへ移り変わる、息をのむほど美しい海のグラデーションが広がります。さらに周囲の牧草地では黒毛和牛がのんびりと草を食み、海と空と緑が織りなす南国の原風景が目の前に広がります。

また、灯台の先約400m沖には大地離島(ウフジシパナリ)という無人の小島が浮かんでいます。この岩礁島はエラブウミヘビの生息地としても知られており、自然環境の豊かさを感じさせてくれます。

②「恋する灯台」に認定された白亜の灯台

平久保埼灯台は、2016年に一般社団法人 日本ロマンチスト協会と日本財団が選定した「恋する灯台」に認定されています。全国三千余りある灯台の中から、わずか20エリア21灯台だけが選ばれたこの認定は、「恋愛の聖地」としての価値を示すものです。

認定の理由は、白亜の灯台と青い海・空のコントラストが生み出す美しさと、「最北端」という場所が持つロマンティックな雰囲気にあります。灯台周辺にはハート形の「恋する灯台」の看板が設置されており、カップルが記念撮影に訪れる人気のフォトスポットにもなっています。

なお、灯台内部への立入はできませんが、灯台の周囲を歩いて間近から眺めることは可能です。真っ白な外壁と青い空・海の組み合わせは、どの角度から撮っても絵になります。

③石垣島最北端の碑とフォトスポット

駐車場から灯台へ向かう遊歩道の途中、階段のそばに「石垣島最北端」と刻まれた碑が設置されています。この碑の前で記念撮影するのは、平久保崎訪問の定番コースです。碑の立つ場所は小高い丘になっており、そこから平久保半島を一望するアングルでの写真も、旅行者に人気の構図です。

また、この碑の近くには尖閣諸島の方角を示す看板も設置されており、日本最南西端の島々との距離感を改めて感じさせてくれます。島の最果てに立ったとき、地図では分かりにくい日本の広がりを体感できる貴重な場所です。

遊歩道は舗装されており、ベビーカーや車椅子でも灯台近くまでアクセスすることができます。灯台周辺の岩場に下りる場合は足元に注意が必要ですが、遊歩道上からでも十分に絶景を楽しめます。

④朝日・夕日・星空の三拍子が揃うスポット

平久保崎灯台は、一日の中で表情が大きく変わるスポットでもあります。

時間帯 景色の特徴 おすすめ度
朝(日の出前後) 太平洋側から昇る朝日が波をキラキラと輝かせ、灯台が温かな光に包まれる。観光客が少なく静かな時間帯 ★★★★★
日中(10時〜15時) 太陽が高い時間帯は海の透明度と色が最も鮮やか。カビラブルーに匹敵する青のグラデーション ★★★★★
夕方(日没前後) 東シナ海側に沈む赤い夕日が水平線を染める。昼間とは全く異なる幻想的な表情 ★★★★☆
夜(星空観測) 国際ダークスカイ協会認定の「八重山星空保護区」内。光害がなく天の川・南十字星も肉眼で見えることがある ★★★★★

特に夜の星空観測は、平久保崎の隠れた魅力です。石垣島を含む八重山諸島は、国際ダークスカイ協会によって「八重山星空保護区」に認定されており、日本でも屈指の星空観測スポットとして知られています。市街地の光が届かない最北端の地では、満天の星と天の川を肉眼で見られる夜が少なくありません。季節によっては南十字星の観測も可能です。

ただし、夜間は灯台までの道が非常に暗く、スマートフォンのナビが圏外になることもあります。事前にルートを確認し、懐中電灯を持参してから向かいましょう。

平久保崎の駐車場情報

「駐車場に停められるか心配」という声をよく聞きます。事前に状況を把握しておくと安心です。

項目 内容
駐車料金 無料
収容台数 約8〜10台(道路脇にも数台分のスペースあり)
大型バス 駐車スペースが狭く大型バスには不向き。団体ツアーは要確認
混雑時期 夏休み・GW・年末年始は満車になることがある。特に日没・星空の時間帯は注意
駐車場からの距離 徒歩約3〜5分で灯台へ到着。遊歩道は舗装済み
支払い方法 無料のため不要

通常の観光時間帯(午前中〜夕方)は比較的余裕があり、満車になることは少ないとの声が多いです。しかし繁忙期の夕暮れ時や週末には混み合うことがあるため、余裕を持って早めに到着することをおすすめします。駐車場に停められない場合は、入口手前の路肩に数台分のスペースがあります。

平久保崎灯台へのアクセス方法

石垣島最北端という立地上、平久保崎へのアクセスはある程度の時間が必要です。しかし道中の景色も美しく、ドライブ自体が楽しい行程になります。

レンタカー(推奨)

平久保崎灯台へのアクセスは、レンタカーが最も便利で現実的です。石垣島北部エリアはバスの本数が非常に少なく、レンタカーがあれば道中の絶景スポットにも自由に立ち寄ることができます。

出発地 ルート 所要時間
新石垣空港 国道390号→県道206号を北上 約40〜50分
石垣市街地・離島ターミナル 県道79号→県道206号を北上 約60〜80分
川平湾 県道79号→県道206号を北上 約40分

道は整備されており走りやすく、初めての旅行者でも安心して運転できます。灯台への入口には看板が設置されているため、迷うことはほとんどありません。ただし、駐車場手前の道幅が少し狭くなるため、対向車に注意が必要です。

路線バス

レンタカーがない場合でも、路線バスで平久保崎灯台を訪れることは可能です。ただし利便性は高くないため、時刻表の事前確認は必須です。

  • 路線:東運輸バス 系統6番(バスターミナル発・石垣空港経由)
  • 1日の運行本数:3本のみ
  • 運賃:空港から片道約980円(1日フリーパス1,000円がお得)
  • 降車場所:フリー乗降区間を利用し、灯台入口最寄りの場所で下車可能。ただし灯台まで徒歩約20分
  • 注意点:帰りのバス時刻を必ず確認してから出発すること。本数が少なく乗り逃がすと数時間待つことになる

タクシー

タクシーを利用する場合は、片道でかなりの料金がかかるため、観光後に別の場所へ移動するプランと組み合わせるか、往復の料金を割り切ったうえで利用するのがよいでしょう。

出発地 料金目安 所要時間
新石垣空港 約6,000〜7,000円 約40〜50分
石垣市街地・バスターミナル 約8,000〜10,000円 約70〜80分

なお、平久保崎周辺にはタクシーが常駐していません。帰りのタクシーは事前に電話手配しておくか、ドライバーに待機してもらう「観光タクシー」の利用を検討してください。

平久保崎灯台への道中の楽しみ方

平久保崎への移動時間を「ただの移動」にしてしまうのはもったいないです。道中には立ち寄り価値のある景色とスポットが点在しています。

  • 米原のヤエヤマヤシ群落:出発から約10〜20分。天然記念物に指定されたヤシ林。国道沿いにあるため立ち寄りやすい
  • 吹通川ヒルギ群落:マングローブが川沿いに広がる自然スポット。所要時間15分程度でアクセスしやすい
  • 牛の放牧風景:平久保半島に入ると、道路脇の牧草地に黒毛和牛が放牧されている光景に出会える。柵越しに間近で見られることも
  • 玉取崎展望台:石垣島北部の両側の海を同時に望める展望台。平久保崎の帰り道に立ち寄るのがおすすめ
  • サビチ鍾乳洞:日本唯一の「海に抜ける鍾乳洞」として知られる。平久保崎から車で約15分

空港から平久保崎を目指しながら、これらのスポットに順番に立ち寄る北部一周ドライブコースは、石垣島旅行の鉄板ルートのひとつです。所要時間はおおよそ4〜5時間を見ておきましょう。

平久保崎周辺の立ち寄りスポット

平久保崎の周辺には飲食店がないため、事前に飲み物と食べ物を準備することが重要です。ただし、車で少し移動すれば周辺に観光スポットがあります。

スポット名 平久保崎からの距離 特徴
平久保ビーチ 徒歩圏内(灯台から見下ろせる) 観光客が少ない穴場ビーチ。透明度が高く静かな環境でシュノーケリングも楽しめる
玉取崎展望台 車で約20〜30分 石垣島北部を代表するもう一つの絶景展望台。平久保崎の帰りに立ち寄るルートが定番
サビチ鍾乳洞 車で約15分 日本唯一の「海に抜ける鍾乳洞」。洞内は天然のエアコン状態でひんやり涼しく、暑い日の避暑にも最適
伊原間エリアのカフェ 車で約4〜10分 平久保崎に最も近い飲食エリア。絶景カフェが数軒あり、ランチや休憩に利用できる

平久保崎灯台は「遠い」「何もない」という声もありますが、だからこそ訪れる人を選ぶ特別感があります。市街地の喧騒から離れた最北端の地で、遮るものなく広がる青い海と白い灯台を前にしたとき、「ここまで来てよかった」という気持ちが自然と湧いてきます。石垣島に来たなら、ぜひ時間を作って最北端の地まで足を伸ばしてみてください。

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