玉取崎展望台|ハイビスカスと絶景・夕日を楽しむ完全ガイド

2026/5/8

「石垣島北部へドライブするなら、どこか手軽に立ち寄れる絶景スポットはないか?」——そんな問いに、迷わず答えられる場所があります。石垣島北東部に位置する玉取崎展望台(たまとりざきてんぼうだい)です。

駐車場から展望台まで徒歩わずか3〜5分。それだけで、エメラルドグリーンの海と「シーサーのしっぽ」と呼ばれる平久保半島の絶景、そして一年中赤く咲き誇るハイビスカスの景色が目の前に広がります。入場無料、無料駐車場完備、屋根付きの展望台と、石垣島の数ある展望台の中でも圧倒的なコスパを誇るスポットです。石垣島に来たなら外せない場所のひとつとして、地元の人にも旅行者にも長く愛されています。

玉取崎展望台とは?石垣島北東部の絶景展望台

玉取崎展望台は、石垣島の北東部・伊原間エリアにある展望台で、平成元年(1989年)2月にオープンしました。小高い丘の上に設けられており、石垣島の東海岸から北方向にかけての大パノラマを一望できます。

「玉取」という地名は現地で「タマトゥリィ」と呼ばれていますが、その意味や由来は伝わっていません。岬の先に浮かぶ無人の小島「玉取石島」が名前の由来とされています。かつてはこの一帯が景勝地として知られており、漁民たちがマラリアを避けるための宿泊小屋を島に設けていたという歴史も残っています。

「シーサーのしっぽ」を一望できる場所

玉取崎展望台からの景色で最もインパクトがあるのが、展望台の左手から北に向かって細長く伸びる平久保半島の眺めです。石垣島全体を上空から見ると、本島部分がシーサー(沖縄の守り神)の体に、北東方向にチョロリと伸びた平久保半島が「しっぽ」に見えることから、地元では親しみを込めて「シーサーのしっぽ」と呼ばれています。

この「しっぽ」の左側に東シナ海、右側に太平洋が広がる——その構図が、玉取崎展望台からの眺めの最大の特徴です。一度の視野の中で二つの海を見渡せるスポットは、石垣島の中でもそう多くありません。

基本情報

項目 内容
正式名称 玉取崎展望台(たまとりざきてんぼうだい)
住所 〒907-0332 沖縄県石垣市伊原間
電話番号 0980-83-3986(石垣市観光交流協会)
入場料 無料
営業時間 24時間(年中無休)
駐車場 無料・海側と山側の2か所(合計35台以上・大型バス対応可)
トイレ あり(山側駐車場に清潔な公衆トイレ)
自動販売機 あり(山側駐車場に4台)
売店 なし(周辺にカフェ・レストランあり)
所要時間 約20〜30分(のんびり散策する場合は1時間程度)
新石垣空港から 車で約20分(約14km)
石垣市街地から 車で約40分

展望台終盤には階段があるため、ベビーカーや車椅子での展望台頂上へのアクセスは難しい場合があります。ただし駐車場付近からも十分に海の景色を眺めることができます。展望台の頂上には屋根付きの東屋があるため、雨の日や炎天下でもゆっくり景色を楽しめます。

玉取崎展望台の4大見どころ

「展望台って、景色を見るだけじゃないの?」と思う方もいるかもしれません。玉取崎展望台は、その道のりと周辺の環境も含めて楽しめる場所です。見どころを4つに分けてご紹介します。

①一年中咲き誇るハイビスカスと遊歩道の散策

玉取崎展望台の大きな魅力のひとつが、駐車場から展望台へと続く遊歩道のハイビスカスです。遊歩道の両脇には、赤・ピンク・オレンジなど複数の色のハイビスカスが植栽されており、一年を通して花を咲かせています。本土では夏にしか見られないハイビスカスが、石垣島では真冬でも鮮やかに咲いている——その光景は、旅行者に「南国に来た!」という実感を与えてくれます。

ハイビスカスと合わせて楽しめる植物も豊富です。

  • フウリンブッソウゲ:ハイビスカスの仲間。細長い花びらが特徴的な南国植物
  • アダン:パイナップルに似た実をつける亜熱帯の植物。遊歩道脇でよく見られる
  • ヤエヤマヤシ:八重山諸島固有のヤシの木。天然記念物にも指定されている
  • ソテツ:南国らしい存在感のある植物。展望台周辺に多く見られる

エメラルドグリーンの海を背景に、真っ赤なハイビスカスが咲き誇る遊歩道の写真は、石垣島旅行のSNS投稿の中でも特に人気が高い構図のひとつです。展望台への道中そのものが、一つの観光体験として完結しています。

②東シナ海と太平洋を同時に望む大パノラマ

展望台頂上に立ったとき、まず目に飛び込んでくるのは広大な海の景色です。視線を正面に向けると、コバルトブルーからエメラルドグリーンへと変わる美しい海のグラデーションが広がり、サンゴ礁が海の浅いところに白く浮かびあがっているのが見えます。

展望台からの眺望のポイントを整理すると、以下のようになります。

方向 見えるもの
正面(北東) エメラルドグリーンのサンゴ礁の海、はんな岳の緑
左手(北西) 伊原間湾・東シナ海。かつて船越として使われた地峡部が見える
右手(東) 太平洋・サンゴ礁群。エメラルドの海の中にサンゴが点在する
左奥(北) 平久保半島(シーサーのしっぽ)が細長く伸びる姿

特に印象的なのが、平久保半島の両サイドを流れる海の色の違いです。東シナ海側はやや深みのある青、太平洋側はサンゴ礁によってエメラルドグリーンが強く出ており、同じ石垣島の海でもこれほど違うのかと驚かされます。天気のよい日には、遠く多良間島まで見渡せることもあります。

また、展望台の左手眼下には「伊原間(ふなくやー・船越)」と呼ばれる場所が見えます。ここは東シナ海と太平洋を隔てる陸地の幅がわずか270mほどしかなく、かつて漁師たちが海況に応じて船を担いで担ぎ越したという歴史ある地形です。現在でも毎年ハーリー(海神祭)でその再現が行われています。

③夕日・サンセットの絶景

玉取崎展望台は夕日の名所としても知られています。西向きに開けた伊原間湾越しに東シナ海へ沈む夕日が、空と海をオレンジ色に染め上げる光景は格別です。特に春から秋にかけての夕方、澄んだ空気の中で見る夕日は、石垣島の中でも屈指の美しさと評されています。

季節 夕日のベストタイム目安 特徴
春(3〜5月) 18:30〜19:00頃 日没が徐々に遅くなる。空気が澄んでいる日が多く、鮮やかな夕焼けが期待できる
夏(6〜8月) 19:00〜19:30頃 最も日没が遅い時期。長く夕日を楽しめるが、台風シーズンは海が荒れる場合も
秋(9〜11月) 18:00〜18:30頃 雲が多くなりがちだが、雲がオレンジに染まる「焼け空」が見えることも
冬(12〜2月) 16:00〜17:30頃 日没が最も早い。16時台から展望台に向かうのがベスト

夕日目当てで訪れる場合、日没の30分〜1時間前には駐車場に到着しておくことをおすすめします。夕方16:00〜18:00は駐車場が混雑しやすい時間帯で、繁忙期には満車になることもあります。時間に余裕を持って早めに到着し、ハイビスカスの遊歩道を散策しながら日没を待つのが賢い楽しみ方です。

夕日を見た後は急速に暗くなります。展望台周辺は街灯が少ないため、日没後の移動には懐中電灯やスマートフォンのライトを用意しておきましょう。また、夕方以降は気温が下がりやすく、夏でも海風が冷たく感じることがあります。薄手の羽織物を一枚持っておくと快適です。

④星空・サンライズも楽しめる

玉取崎展望台の魅力は夕日だけではありません。市街地から離れた北部に位置するため光害が少なく、夜は満天の星空を観賞できるスポットとしても人気があります。石垣島を含む八重山諸島は「八重山星空保護区」に認定されており、天の川や南十字星を肉眼で観察できることもあります。

また、東側に開けた立地から、朝日(サンライズ)の美しさでも知られています。太平洋側から昇る朝日が水面を輝かせ、ハイビスカスが朝の光を受けて咲く光景は、夕日とはまた異なる静かな感動があります。観光客が少ない早朝に訪れると、展望台をほぼ独占して楽しめるのも早起きの特権です。

玉取崎展望台の駐車場情報

玉取崎展望台の駐車場は無料で、海側と山側の2か所に分かれています。合計35台以上の普通車が駐車でき、大型バスにも対応しているため、団体ツアーのバスも立ち寄れます。

駐車場 収容台数 特徴
山側駐車場(メイン) 小型車25台・大型バス5台 展望台に近い。赤瓦屋根のトイレと自動販売機4台を完備。団体バスも多く利用
海側駐車場 小型車10台・大型バス1台 周辺のカフェ「ウリウリカフェ」に近い。台数が少ないため満車になりやすい

通常時は余裕をもって駐車できますが、以下の状況では混雑しやすいため注意が必要です。

  • 夕方16:00〜18:00(サンセット目的の来場者が集中)
  • ゴールデンウィーク・お盆・年末年始(繁忙期)
  • クルーズ船の入港日(大型バスによる団体客が増える)

混雑を避けたい方は、午前中(9〜11時)か繁忙期を外した平日の訪問がおすすめです。夕日を見たい方は、日没の1時間前には到着しておくと安心です。なお、山側駐車場のほうが展望台に近く、設備も充実しているためこちらへの駐車を優先することをおすすめします。

玉取崎展望台への行き方・アクセス

玉取崎展望台は、石垣島の北東部に位置する国道390号線沿いにあります。メインルートは1本道で分かりやすく、初めての方でも迷いにくいのが特徴です。

レンタカー(推奨)

石垣島北部の観光はレンタカーが最もスムーズです。周辺の見どころを自由に組み合わせて回れるため、効率よく観光できます。

出発地 ルート 所要時間 距離
新石垣空港 国道390号線を伊原間方面へ北上→案内板に従い左折 約20分 約14km
石垣市街地・離島ターミナル 国道390号線に出て北上→同上 約40分 約25km
川平湾 県道79号→県道206号→国道390号 約30〜40分 約20km
平久保崎灯台 同じルートを南下(帰り道に立ち寄りやすい) 約20〜30分 約14km

国道390号線を北上すると「玉取崎展望台」の案内看板が右手に出てきます。その案内に従って左折し、上り坂を道なりに進むと右手に駐車場が見えてきます。道路は整備されており、初めての方でも運転しやすい道のりです。

路線バス

路線バスでも玉取崎展望台へのアクセスは可能ですが、本数が非常に少ないため事前確認が必須です。

  • 路線:東運輸バス「平野線」または「東回り一周線」
  • バス停:「玉取崎」下車後、徒歩約10分
  • 運行本数:数時間に1本程度(1日3〜4本)
  • 注意:帰りのバスの時刻を必ず確認してから乗車すること

バスを利用する場合は、帰りの便の時間を先に確認してから観光するようにしてください。本数が少ないため、乗り逃すと長時間待つことになります。観光の自由度を考えると、やはりレンタカーでのアクセスが大幅に便利です。

玉取崎展望台周辺のグルメ・立ち寄りスポット

展望台周辺には飲食店はありませんが、駐車場のすぐそばに人気のカフェとレストランが2軒あります。展望台観光の前後に利用するのがおすすめです。

店名 場所 特徴 おすすめメニュー
ウリウリカフェ 海側駐車場近く 石垣島の食材を活かした洋食カフェ。絶景を望みながら食事できる。売り切れ後はドリンク・スイーツのみ提供 石垣牛と自家製バンズのウリウリハンバーガー・石垣牛のスジ肉カレー
Sea Forest(シーフォレスト) 山側駐車場近く 海を見渡せる絶景レストラン。石垣島食材を使ったランチが充実。デザート・ドリンク付きで2,000円弱とコスパも良い 石垣島素材のランチ各種(数種類から選択可)

どちらも席数が少なく、特に夏の観光シーズンは混み合います。事前に電話で確認するか、時間に余裕を持って訪れることをおすすめします。

北部ドライブでの組み合わせルート

玉取崎展望台は石垣島北部ドライブの途中に立ち寄りやすい絶好の位置にあります。空港から平久保崎灯台へ向かう道中にあるため、北部観光の「起点」または「通過点」として組み込むのが定番の楽しみ方です。

  1. 新石垣空港出発
  2. 米原のヤエヤマヤシ群落(車で約10分):天然記念物のヤシ林。国道沿いで立ち寄りやすい
  3. 吹通川ヒルギ群落(車で約15分):マングローブが茂る川沿いの自然スポット
  4. 玉取崎展望台(車で約20分):ハイビスカスと絶景・夕日を楽しむ
  5. サビチ鍾乳洞(車で約5分):日本唯一の「海に抜ける鍾乳洞」
  6. 平久保崎灯台(車で約20〜30分):石垣島最北端の「恋する灯台」

このルートで回ると、空港からおよそ4〜5時間で石垣島北部の主要スポットをすべて楽しめます。夕日を玉取崎展望台で見たい場合は、平久保崎灯台を先に訪れてから展望台へ戻るルートを逆順にするのもよいでしょう。

玉取崎展望台は、「短い時間で確実に感動できる」という点で石垣島随一のコストパフォーマンスを誇る観光スポットです。ハイビスカスの遊歩道を歩いて、シーサーのしっぽを眺めて、夕日に染まる東シナ海を見上げる——たった20〜30分の体験が、石垣島旅行の忘れられない記憶になるはずです。ぜひ北部ドライブのルートに組み込んでみてください。

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アクセス

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〒907-0242 沖縄県石垣市白保783-1
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石垣島ミライズレンタカー石垣市内店
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